財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
爽はそう言った。


「あはは。いい気味。だから言ったのよ。SAなんてクソだって。」


緋奈子は大声で笑いだした。


「言いたいことはそれだけ?」


急に変声器を通しても分かるほど冷たい声がした。


「はっ。何よ、急に。」


「1人で来るつもり?」


「バカじゃないの?」


桜支援団は口々に罵倒した。


しかしすぐに静まり返ってしまった。


「犯罪に手ぇ染めて、止めようとした人にバカだのクズだの言えんの?光夜(こうや)、こいつらの処分は?」


美利亜はそう言って爽のコードネームを呼んだ。


「今日をもって桜支援団は解散。それ以降活動が見られるようなら退学。抵抗する者に情けはいらない。」


「だってさ。どうすんの?」
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