財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「そうだな。俺たちはいいけど、SAはもうヤバそうだ。」


涼と瑚を除くSAのメンバーはみんな咳き込み始めていた。


「煙が充満してきたか。」


「そろそろ出ないとヤバイな。」


「嵐!ちょっと来て手伝って!」


不意に水月が嵐を呼んだ。


嵐は水月のところに行くと


「なんだよ。」


ちょっと機嫌悪そうに言った。


「これ、動かすの手伝って?」


水月が指差したのは壁際に置いてあるソファー。


「なんでこんなもんを。」


「美利亜がね、下に階段があるっていうから。私たちには見えないんだけど。」


「つーか、重くね?2人じゃ無理に決まってんだろう!」


嵐はソファーを蹴った。


するとソファーは音もなく動いた。
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