財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「ずっとしらを切るつもり?」


「なんのことかさっぱり。」


美利亜は廉を視界から追い出した。


「目、見てよ。」


「イヤ。いつやるかわかんないもん。」


美利亜はそう言って廉から顔を背けた。


「やる?」


「うちの二重人格は人を殺すことを楽しんでる。だから今も暴れたくてしょうがないんだよ。」


「なんでそんなことに?」


廉はベッドの端に座りながら言った。


「お父さんが生まれる前のうちら5人に何らかの働きかけをして、それが影響してみんな多重人格なの。それとのえ兄とうちを除く3人は身体能力が高い。」


美利亜は廉に背中を向けた。


「その代わり2人は殺人を好む。」


「そういうこと。」


美利亜はそう言ってため息をついた。
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