財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「でも、嵐さんはまた特別。」


「そう。兄さんは身体能力が高い上に三重人格。そのうち1つはうちと同じように殺人を好んでる。もう一方は…エロいんだよね。」


廉は顎に手をやると


「なるほど。でも疑問が残る。」


そう言った。


「何?」


「ホントに3人は身体能力が高いのか。それとなぜ人格が入れ替わるようになったのか。」


「その辺はのえ兄に聞いたほうが早いよ。」


美利亜はそう言うと起き上がって廉のほうを向いた。


「ちょっと付き合ってくれる?」


有無言わせない笑顔でそう言った。


     ****


「で、病室を抜け出してここまで来たと。」


「うん。」


美利亜と廉は聖夜のオフィスにいた。


「廉くんもなんで連れて来ちゃうかなぁ。」
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