財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「監禁か。」


美利亜たちは車を降りて柊についてとあるビルに入っていった。


「だとすると正面突破は無理だろうね。」


「高槻さんのことだから廉についてくるなって言われて1人で行かせたんでしょう?」


「ご察しの通りです。」

柊は項垂れたように言った。


「で、俺たちに行ってほしいと。」


「はい。」


「わかった。行こう。」


愛梨栖は目を輝かせて言った。


「そう言ってくださると思って服をご用意しましたので着替えてください。」


柊は有無言わせない笑顔でそう言った。


     ****


10分後。


美利亜たちはお揃いの黒のつなぎを着てヘリコプターに乗っていた。


「唯一突破口があるとしたらここだ。」
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