財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
そしてその勢いのままイスに座った。



そして何事もなかったかのように



「ほら、食べろ食べろ。おごってやったんだから。」



そう言って美利亜の前にカップとミルフィーユが乗ったお皿を置いた。



「そうそう。遠慮なく追加とかしちゃっていいから。」



愛梨栖は美利亜にフォークを渡しながらマフィンを頬張った。



美利亜はフォークを受けとると一口食べた。



「おいしい。」



「当たり前だよん。なんたってココの人気No.1メニューなんだよん。」



自分のお店であるかのように応える廉。



そんな廉を笑いつつ、美利亜はキャラメルフラペチーノを飲んでまた一口食べた。



するとマスターが



「ほら、龍くんたち、順番。さっきからお客さん待ってるよ。」



そう言って愛梨栖たちを急かした。



「やべっ。忘れてた。」



「ちょっと~。なんで忘れてるの?」



「さっきのせいだよ。」



5人はバタバタとステージに上がっていき、



「待たせてごめんね~。これからはじまるよ。」



と愛梨栖の声でライヴは始まった。



オリジナルの曲らしく、聞いたことのない曲だった。
< 26 / 291 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop