財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
そう言った。


「・・・、はい。」


「ありがとう。んじゃ後はよろしくねぇ。」


「了解しました。」


     ****


「手は打ったってさっきヘリの中でやってたこと?」


「うん。まぁあくまで保険かけただけだから大したことじゃないんだけど。」


優は美利亜の前に立つと


「で、お姫様は何がしたいのかな?」


美利亜の顔を覗き込んだ。


「どうせならバレるくらい大事にしてあげようと思って。」


美利亜は肩をくすめた。


「防犯ベルが鳴れば向こうは慌てて廉くんのいる部屋の警備、強めるだろうし、外には丸聞こえ。」


優は盛大にため息をついた。


「で、ここの警備はなってないですよアピール?」


「うん。じゃないとのえ兄が困るんだって。なんでかは知らないけど。」
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