財閥vs暴力団～争いに巻き込まれて～

外線の相手はため息をついた。


「さらに、真目家からは次女が傷１つでも負って帰ってくれば今までのことをすべて明かすと連絡があった。そこの２つから見放されれば私たちはもう終わりだぞ。」


実奈はその場にへたり込むと


「そんな偉い２人、どこに…。」


そう言った。


優は１歩前に出ると


「すみません。うちの者が勝手に手を回したようで。」


そう言って優雅にお辞儀をした。


美利亜も１歩前に出ると


「ごめんね。うちの兄が勝手なことして。」


そう言った。


実奈は顔面蒼白になった。


「あぁ、安心して。大人しく生きるって言えばうちがなんとかするから。」


「いや、そういうわけにはいかないな。」


聖夜が口をはさんだ。