財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「のえ兄…。」


美利亜はため息をついた。


「きみは拳銃を使った。これが何を意味するかはわかるか?」


「いえ、わかりません。」


実奈は項垂れた。


「射ってもいいのは射たれる覚悟がある奴だけだ。きみはその覚悟もなく発砲したのか?呆れるな。」


実奈は沈黙した。


「おい、社長。今後ぼくらはきみたちのことに関して一切介入しない。その代わり、明かすことはやめておくよ。」


「了解しました。」


ブツッと音がして外線が切れた。


「さて、帰るか。」


聖夜は歩きだした。


すると突然、ドアが音もなく閉まった。


そして内線が繋がった。


「緊急事態です。南組とかいう集団が攻めてきて、我々では敵いません!」
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