財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
出会い
彼女、真目美利亜(まなめみりあ)は高2の5月、また新しい町に引っ越してきた。
彼女は転勤族。
もううんざりするほど引っ越しているので、ちゃんとした友達が出来たことがない。
ただ、これからはもう引っ越しをしなくていいので、今まで適当に選んでいた学校をパンフレットとにらめっこしならがら真剣に選んでいた。
あと1年と半年を過ごすので、どの学校にするか悩んでいた。
「う~ん、どうしよう。」
パンフレットとにらめっこしてもう2時間。
母親が呆れたように
「まだ悩んでるの?」
「この2つ、どっちにしようか迷ってるの。」
と2つのパンフレットを指差した。
1つは女子校。
もう1つは幼稚園から高校まであるところ。
パンフレットを見た兄の水月(みずき)が
「女子校は止めといたほうがいい。」
「なんで?お兄ちゃん、男子校だったのに?」
「だからこそ言うんだろう。どっちかしかいないってめんどいぞ。それに女子校っていい噂聞かねぇし。」
その「めんどい」という言葉が決定打となったのかさっきまで悩んでいたのが嘘のようにあっさりと
「じゃあこっちにする。」
と言って女子校のパンフレットを捨てた。
そしてもう1つのパンフレットを持って自分の部屋に行った。
彼女は転勤族。
もううんざりするほど引っ越しているので、ちゃんとした友達が出来たことがない。
ただ、これからはもう引っ越しをしなくていいので、今まで適当に選んでいた学校をパンフレットとにらめっこしならがら真剣に選んでいた。
あと1年と半年を過ごすので、どの学校にするか悩んでいた。
「う~ん、どうしよう。」
パンフレットとにらめっこしてもう2時間。
母親が呆れたように
「まだ悩んでるの?」
「この2つ、どっちにしようか迷ってるの。」
と2つのパンフレットを指差した。
1つは女子校。
もう1つは幼稚園から高校まであるところ。
パンフレットを見た兄の水月(みずき)が
「女子校は止めといたほうがいい。」
「なんで?お兄ちゃん、男子校だったのに?」
「だからこそ言うんだろう。どっちかしかいないってめんどいぞ。それに女子校っていい噂聞かねぇし。」
その「めんどい」という言葉が決定打となったのかさっきまで悩んでいたのが嘘のようにあっさりと
「じゃあこっちにする。」
と言って女子校のパンフレットを捨てた。
そしてもう1つのパンフレットを持って自分の部屋に行った。