財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
龍はまったく気づいていなかったが


「あっ!美利亜だぁ!」


と叫んで愛梨栖と廉が走ってきた。


「姫がメガネかけてるよん。可愛いよん。」


「でも、メガネ取ったほうがもっと可愛いよ?」


いつの間にか近づいていた龍が美利亜のメガネを取った。


するとパシーンと乾いた音が響いた。


「いってぇ。何すんだよ。」


「それはこっちの台詞。昨日もそうだけど、何すんの!この変態!」


するとさっきまで黙っていた女子が


「ちょっと龍、大丈夫?それとあんたさぁ、龍に何してんの?」


「あんたには関係ないでしょ。」


「なっ。」


まだ何か言いたそうな女子を遮ったのは涼だった。


「おい、メガネ、割れているぞ。」
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