財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「ちょっと龍様!これは私たち桜支援団とその女の問題なの。」


「ちょっと黙っててもらえる?」


「龍様じゃなくて愛梨栖だったら一石二鳥だったのに。」


そんな桜支援団の抗議を無視して美利亜は


「ねぇ、龍。うち、退学になるようなことするから。」


「はっ?」


「2度とヤンキーなんかにならないようにしなきゃ気がすまないの。」


「うん。」


「だから。」


ドン。


空いていたドアに龍を突き飛ばした。


「うわっ!」


「見ないで欲しい。」


「はっ?ちょっ待った!」


龍は屋上に出ようとした。


それよりも早く美利亜はドアを閉め、落ちていた鉄パイプで内側から閂のようにしてドアが開かないようにした。


「おい、姫!」
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