財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「あ~あ、まったく。まぁた傷増やしてんじゃねぇか。」


「向こうが悪い。」


「転校早々何やってんだか。」


「やったわ。」


突然、後ろから声がした。


気絶していたはずの桜支援団の1人だった。


「ついに、ついに手に入れたわ。この…。」


言いながら美利亜が脱ぎ捨てたカーデを拾った。


「真目様のカーディガンっ。リーダー、私抜けるわ。」


そう言って美利亜のカーディガンを持って走り去った。


「何?今の。ってうちのカーデ!」


「諦めろ。」


水月が美利亜の頭に手を置いたとき


「みぃ~りぃ~あ~、大丈夫?」


愛梨栖たちが走ってきた。


「女の子なのに顔に傷作っちゃってるよん。」


「あぁ、それに関しては問題なし。」


満面の笑顔で後ろにいる人たちを指さしながら水月は


「仕返ししといたから。」
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