財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「大丈夫。中央のイスまで運んでくれる人、いるから。」


「そういう問題じゃない。」


ちょうど着替え終わり、バッチリメイクもしたところでプールのほうに繋がる通路から


「まだか?そろそろ行かねぇとバレるぞ。」


水月の声がした。


「水月さん、ちょうど終わったとこですよ。入っても大丈夫です。」


「嘘つくなよ。俺、変態になりたくねぇし。」


「嘘じゃないし。今、うちと愛梨栖しかいないよ?しかも早くしろって言ったの誰?」


「はいはい。すみませんねー。」


そう言いながら水月は入ってきた。


「じゃあ行くか。」

水月はそう言って美利亜を軽々と抱き上げた。


「ちょっ!」


「暴れんなよ。」


「うわぁ。水月さん、すごいね。てか、あたしもしてもらいたいなぁ。お姫様抱っこ。」
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