財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「うん。もういい。諦めた。」


美利亜は自分の格好を見直した。


ピンクの布で胸元を隠し、下半身は下が尾ひれのようになっているスカートっぽいもの、赤のリボンが巻いてあるピンクの長手袋、耳には貝殻のイヤリングに額にはパールアクセ、髪型は左ハーフアップに巻き髪、そして白の薔薇がついていた。


ホントのマーメイドのような格好だった。


「2人とも、がんばれよ。」


「水月さんもがんばってくださいね。」


水月は外に出ていった。


「もう、すごくヤダ。前髪、短くなっちゃったし。」


「そのほうが可愛いよ。」


言いながら愛梨栖は時計を確認し、


「そろそろかな。」


そう言ってマイクのスイッチを入れた。


「は~い!みんな、わんぱくに育ってる?」
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