財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
声は元気だが、紙を見ながら眉間にシワを寄せていた。


「水着ガールの桜坂学園高等部2年の椎名愛梨栖でーす♪」


一言しゃべるたびに眉間のシワが増えていく。


「それでは今日の審査員を紹介しまーす。我が校の理事長、桜井琴音理事長!そして裕良爽生徒会長!えっと、あとは長くなるので各校の校長先生!」


愛梨栖は紙を破りそうな勢いで怒っていた。


「審判は、星の原高校OB、真目水月さんです!」


しかし、相変わらず声は元気である。


「そして本日のメイン!我が校に来て1日!その人気は爆発してます♪マーメイドの真目美利亜ちゃんです!」


愛梨栖が言い終わるのと同時にカーテンが落ちた。


会場は一瞬、シーンとなったがすぐにざわめきが広がった。
< 79 / 291 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop