財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
戸惑う美利亜に優が笑顔で返したとき


「あれ?モテ5(ファイブ)だ。」


「げっ、出た。スター5(ファイブ)。」


「げっ、はないだろ、龍くん。」


龍たちが着たのと反対側から5人の男子が近づいてきた。


「スター5って誰?」


「星の原高校のモテる5人をまとめてそう呼ぶの。ちなみに、モテ5ってあたしたちのこと。」


「ずっと因縁の対決をしてるから仲はよくないよん。」


「で、なんの用だ?」


「ん?宣戦布告しに。」


そう言うと1人が美利亜の腕を引っ張った。


「きゃっ。」


バランスを崩して落ちそうになったが、気づいたら本日2度目のお姫様抱っこをされていた。


しかも、今顔を合わせた人に。


「マーメイドはもらっていくよ。」
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