財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
プールから上がってすぐに龍は愛梨栖にプールに落とされた。


バッシャーン……ザパッ。


「いきなり何しやがるんだよ!」


「ちょっとは優に感謝しろ!この。」


「姫?」


優の切羽詰まった声に愛梨栖の龍を殴ろうとしていた手が止まった。


「美…利亜?」


愛梨栖は恐る恐る美利亜に近づいた。


「美利亜、起きて!」


愛梨栖は半分叫びながら美利亜を揺さぶった。


しかし、美利亜は指1本たりとも動かなかった。


愛梨栖はさらに揺さぶろうとしたら


「愛梨栖ちゃん、美利亜、起こさないでくれる?」


そう言って水月は愛梨栖を制した。


「水月さん、なんで…?」


「ちょっと困ることが起きるかもしれないから。」
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