財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「めんどくせぇ。」


龍はそう言って立ち上がった。


それを見た水月は妙に冷めた声で


「あんまり俺の獲物を奪うなよ。」


そう言って龍を横目で見た。


「まぁ、無理だな。」


「今回だけだぞ。」


水月は楽しそうだった。


龍の他にもスター5と優、涼の計9人で100人を相手にした。


9人とも一切手加減しなかったのでものの10分で半分まで減った。


大半は水月が小刀で首の後ろを叩いて気絶させていた。


水月は軽く小刀を振った。


「やっぱ出ねぇか。ストームのやつじゃダメか。」


そしてそばにいたスター5の1人、桂慎也(かつらしんや)に


「お前、これやるわ。絶対なくすなよ?」


そう言って渡した。


「は、はぁ。」


慎也は気の抜けた返事をした。
< 93 / 291 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop