1/2な彼






「あと、もうひとつ・・・」






そう言ってジェラルド先生が私に近づくのがわかった






私は、何を言われるのか怖かったけれど





ジェラルド先生の顔が見たいから






手で少し顔を隠しながら、遠慮がちに上を向いた






「・・・!」





そしたら、ジェラルド先生は小さい私に合わせて






体を屈めて、課外授業のお誘いをしたときに一瞬だけ見た






あの、愛しそうな目をして・・・












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