1/2な彼
「キミぐらいの年頃は、教師に興味をもちます。それに、ボクはハーフですから。珍しくて‘憧れ’るんです。
だから、国永さんのその感情は、一時的なものですよ。そのうちボーイフレンドができたら、ボクのことは、ただの教師だと思います。」
一時的な・・・もの?
・・・・ただの憧れだから・・・?
「そんなこと・・・ないと思います・・・」
小さく主張すると、ジェラルド先生はなんだか同情気味な笑顔になって
「どうして、そう言い切れるんですか・・?」
「ど、どうしても・・・ですっ・・」
そう言うと、ジェラルド先生は、少し笑ってから言った。