犬の城
2
これから私は王として生きるのか。
そう思うと身がギュッと締め付けられた。
私には荷が重い。
立派な王として国を統治しなければと思う。使命感も沸々と湧いてくる。しかし、安らかとは決して言えない、先代の王の死に際が、悪夢が、がんと頑なに彼の前に立ち塞がっていた。
その怨念を断ち切らなければ、彼の王としての未来がないことは明白だった。
そう思うと身がギュッと締め付けられた。
私には荷が重い。
立派な王として国を統治しなければと思う。使命感も沸々と湧いてくる。しかし、安らかとは決して言えない、先代の王の死に際が、悪夢が、がんと頑なに彼の前に立ち塞がっていた。
その怨念を断ち切らなければ、彼の王としての未来がないことは明白だった。