犬の城
13
「死より重い罪を…よくも嬉しそうに喋れるな…」
王はありったけの軽蔑のまなざしで男を睨みきった。
さすがにこれには男も顔を曇らせ、
「わ…私は、先代様に見張りを…み、みはりを命ぜられただけですので…」
的を得ない言い訳をぶつぶつと言い始めた。
「私は、先代ではない!」
王は一喝した。抑えきれない感情と、ますます酷くなる頭痛、そして祖父の怨念を払拭するかのように。
「ひ…ひぃぃ…も、申し訳ありません!」
薄闇の怒声に男はたじろいだ。
「それで…その罪人はどこにいるのだ?」
心をなんとか落ち着かせて、王は静かに言った。
「へ、へい、三番目の房におります。」
弱々しく男がこたえた。そして指を出し、そろーっと松明に照らされた部屋を指した。
男が指した部屋を改めて見直すと、王の頭痛はまた一段と強くなった。王は思わず頭をまた左手で覆った。
…私は
…犬ではない…!
王はありったけの軽蔑のまなざしで男を睨みきった。
さすがにこれには男も顔を曇らせ、
「わ…私は、先代様に見張りを…み、みはりを命ぜられただけですので…」
的を得ない言い訳をぶつぶつと言い始めた。
「私は、先代ではない!」
王は一喝した。抑えきれない感情と、ますます酷くなる頭痛、そして祖父の怨念を払拭するかのように。
「ひ…ひぃぃ…も、申し訳ありません!」
薄闇の怒声に男はたじろいだ。
「それで…その罪人はどこにいるのだ?」
心をなんとか落ち着かせて、王は静かに言った。
「へ、へい、三番目の房におります。」
弱々しく男がこたえた。そして指を出し、そろーっと松明に照らされた部屋を指した。
男が指した部屋を改めて見直すと、王の頭痛はまた一段と強くなった。王は思わず頭をまた左手で覆った。
…私は
…犬ではない…!