いじわる彼氏
-翌日


今日は学校が休みで、由香利と渋谷に買い物に来ている。

由香利の私服は可愛い

周りの男の視線は、由香利に釘付けだ。

女の子さえも見とれてしまう美少女だから…

それに比べて私は…

ジジイさえも寄ってこない…

 はあ…そんなに魅力ないのかなあ…私。



「美紀!!」

「はっいいい!!!」

耳元で由香利の大きな声が聞こえて、私は我にかえった。

「何考えてるの??大丈夫??」

「いっやあ…由香利は可愛いなあって♪」

「もう、やめてよそんな冗談!!」

由香利は私を叩きながら笑う。

 こ…こいつ……自覚心0!!???


「はぎゃっ!!」


心の中でつぶやきながら歩いていた私は、何もないところでつまずいた。


 ヤバイ!!倒れるううう!!








 ……あれ??

 痛く…ない………

おそるおそる目を開いた。
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