いじわる彼氏
「1人じゃ立ってらんないのか?」




「すっすっすすすすすすすみませんんっ!!!!!」

我にかえった私は慌てて彼から離れる。

彼は私をクスクスと笑いながら眺めていた。

 …恥ずかしいっ!

 この馬鹿美紀ぃ!!

自分を責めている間に彼の笑は増していて…

「あれ…」

「え?」

彼に笑顔が消え、私を輝く瞳で見つめる彼。

それと同時に私の顔が赤く染まる。

「お前………」

 へ?

 何…??

 あれ…この人、どこかで…


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