いじわる彼氏
私と由香利はその後すぐに渋谷を出て家に帰った。

そして今は夜…家の外はずっと暗闇が広がっている。

-チッ…チッ…チッ…

時計の針が動く音が部屋に響く。

 …今、22時ちょうど…。

 昼間の彼からは…メール来るのかな…

どきどきしながら彼からのメールを待っていたそのとき。

~♪

-ビクッ

急に携帯の着信音が鳴って、体が1cm浮いた。

 び、びっくりしたあ……

携帯の画面には登録されていない見知らぬ人から。

 あの男の子からかな…??

受信BOXを開いて新着メールを見た。


『俺、昼間会った奴☆これから仲良くしような』


 …………ははあ

 何か、新鮮だなあ……

私は彼に急いでメールを返した。


『はい♪宜しくです!私、美紀って言います☆あなたの名前は何ていうんですか??』

 名前、知らないもんね。

 まずは名前知らなくちゃ!!

~♪

 早ッ!!

 めちゃくちゃ早ッ!!

驚きながらまた新着メールを開いた。

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