いじわる彼氏
盛り上がっていると、急にお腹が痛くなってきた。

「ごめん…ちょっとトイレ言ってくるね」

「あ、私も行くよ」

由香利は心配そうに私に着いてきてくれた。

-「痛ッ!!」

私の顔に何かがぶつかった。

でも何だか良い匂い…

「大丈夫!?美紀…」

由香利が心配そうに声をかけてくれた。

「悪い、大丈夫か?」

男の声だ。

 わっ、かっこいい声…

面食いな私のレーダーが発動してしまった。

その声の主は私に手を貸してくれた。

その手で私を引っ張ってくれて、起き上がることができた。

「あの、ありがとうござッ…」

私は驚きのあまり目をダルマのように大きく開けてしまった。

 え…え…嘘。

彼の顔は、髪がボサボサで、牛乳ビンの底のような太い眼鏡をかけた私の大嫌いなタイプの少年だった。

『おたく』みたいで…私は思わず鳥肌が立ってしまった。

「ちょっ…やだっ!!」


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