いじわる彼氏
 ………ああ、どうしよう

 気持ち悪いよこいつ…生意気だし…

 ここにいたくないっ!!

 早く終われHR!


-「これでHRを終わります」

いきなり騒がしくなった教室には、あいつの姿はなかった。

 はあー…良かった♪

私は晃と竜馬と由香利、4人で一緒に家に向かった。

しぶしぶと私は皆の先頭を歩いていた。

後ろから由香利と竜馬の声がする。

「晃、前行けよ…」

「そうだよ晃!!いけ!!」

 何話してんだか…

 何で晃を前に行かせようとするんかな??

この時は何も思っていなかった私も

そのうち知ることになるのだ。


「ほらっ!」

-ドンッ

竜馬の声が聞こえた瞬間、何かが私の背中に当たった。

その正体は、晃だった。

「あ、ごめっ……」

晃の顔はしだいに赤くなっていった。

< 7 / 17 >

この作品をシェア

pagetop