Love♡LDK Ⅱ

「満奈、行こう」

瞬間、玲央があたしの腕を掴んで立ち上がらせる。

そのままあたしを守るように、部屋を出た。

「メアド教えてよ満奈。 今度遊ぼうぜ」

蓮也くんのそんな言葉が聞こえた。

“遊ぼうぜ”――。

頭で何度もリピートされるそのフレーズ。

思い出したくない、過去。

あの日も、言われた言葉。

靴を履き、逃げるように玲央ん家を出た。

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