Love♡LDK Ⅱ
それから数時間後。
「お邪魔しました!」
「送らなくて大丈夫か?」
「大丈夫だって! …バイバイ」
「あぁ、またな…」
3年間同じ所で暮らしてた俺らにとって、こう言うのは新鮮で。
寂しさが込み上げる。
玄関のドアを開けようとする満奈。
…行かないで。
ふと、そんな事を思った。
通じるわけがない。
…はずなのに。
開けようとして、満奈はそこで動作を止めた。
「満奈?」
華奢な後ろ姿に声をかけた。