たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「こんなところにいたのか。探したぞ。」



急に現れたシューイン。

そうだった。
明日の打ち合わせをするために、俺の部屋に呼び出していたんだった。


ユナとの電話を終えた後、
昔のことを思い出して1人ベランダで物思いにふけっていたら、すっかり忘れていた。



「よし。そういうことでよろしく。
...そういえば、ソンミンってカスミのこと好きなんだな。
昨日聞いて驚いたよ。

お前知ってた?」


「...一応知ってたよ。」



今さら?
打ち合わせを終えて雑談モードに入ったシューインから分かりきったことを言われた。

シューイン以外はメンバー全員知っているはずだ。

ソンミナは隠す気ないみたいだし。




「同じグループだけど大丈夫なのか?」


「俺は温かく見守ろうと思ってるよ。
好きになったなら仕方ないんじゃない?
そこまで制限したくない。」


「...そうだな。俺たちが口出すことでもないか。」



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