たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
リーダーとしてはなるべく避けたかったことだけど。


正直、俺はこうなることが分かっていた。
男と女がいて、こういった問題が起こらないはずがない。

事務所は俺たちに恋愛はしてほしくないみたいだけど、それは無理だろう。
恋しようと思ってしてるわけじゃない。
本気の恋をしたらもう、止まれなくなることだってあるんだ。

俺だって誰かを本気で好きになる気持ちが分かるから。
グループ内外問わず、仕事をおろそかにしなければ、
メンバーの恋愛事情は大目に見ることにしている。

俺たちはアイドル路線ではないので、幸いにもそこまで事務所の監視は厳しくない。



「シューイン。
ソンミナとカスミのこともそうだけど、どんな問題が起こっても、
俺がグループを、Miracle を守ってみせる。
お前がいない間は安心して任せといてよ。」


< 123 / 221 >

この作品をシェア

pagetop