たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
いつも優しくて僕たちに目線を合わせて一緒に考えてくれるリーダーとは
別のやり方で僕たちを引っ張っていってくれるシューイン兄。

メンバーからは、鈍感過ぎるだの、センス悪いだの、何だの言われてるけど、
僕は兄さんのことを尊敬している。


尊敬している気持ち半分、若干引いている気持ち半分。


兄さんに一番驚いたのは、
レコーディングが長引いて明け方までかかった日のことだ。

以前からのハードスケジュールのせいもあり、
メンバー全員ぐったりしてシャワーも浴びずにベッドに倒れこむ中、
シューイン兄だけはいつも通りランニングに向かったんだ。

一緒にどうだと誘われたけど、もちろん丁重にお断りした。


兄さんは常人ではとても真似できない肉体と精神力をもっているんだ。




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