たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても

こんな時間に俺を呼び出したやつは、俺の車を見つけるとうれしそうに手を振ってきた。

何がそんなに楽しいんだか。



「ヨンウナ、ありがと！
今度おごるから！」


「期待しないで待ってるよ。
ほら、早く乗って。」


へらへらとのんきに笑っている酔っぱらいを強引に後部座席に押し込んで、
自分も運転席に乗り込む。


「イタッ！もう少し丁寧に扱ってよ。」


「彼女だったら喜んで迎えに行くし、優しくするよ。
メイリンにはこれで十分だろ。」