たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「大好き!
生意気そうな目が好き。
ヨンウンみたいな。」


年上に向かって生意気とはなんだ!
いくら猫好きでも、いや猫好きだからこそ、
年上に対する礼儀というものを教え込む必要があるな。


「いい加減に...!
は?え...ちょっと...」


説教してやろうと椅子から立ち上がろうとした。

俺たちは今、横並びの個室にいて二人の椅子の距離はすごく近い。
というか0だ。

その椅子から立ち上がろうとした、次の瞬間。






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