たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「あ!マネージャーに呼び出されてるから、そろそろ行くね。
これ、私のアドレス。

デートの誘いは事務所を通してじゃなくて、こっちにしてね!」




ジェニーは携帯を見た後、猫のイラストがついたメモ帳を俺に渡して、
個室から出ていった。

これを俺に、どうしろと。

ふざけんな!
誰が連絡なんてするかよ!



俺は怒りにまかせて、そのメモ帳をビリビリに破り捨てた。

...猫の部分を避けて。




俺の受難の日々は、まだまだ続く。




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