たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
ヒデオ視点


「兄さん、風邪?」


さっきから喉の調子がおかしい。
リビングでテレビを見ながら咳き込んでいたら、
ソンミンに心配されてしまった。


「大丈夫?俺の風邪が移ったかな?」


ちょうど風呂から上がったヒョンス兄も頭を拭きながら近づいてきた。

兄さんのは風邪じゃなくて無理しすぎでしょ。



「んー、ちょっと喉が痛いだけ。
体だけは丈夫だから大丈夫!」


「だめだめ。油断は禁物だよ。
喉は大事にしないと。
兄さん、これ食べて。」

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