たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
...体だけはって部分は誰も否定してくれないんだ。


ソンミンが冷蔵庫から何やら取りだしてきた。

蜂蜜、レモン?
またそんなベタな。
しかも手作りって...。
ソンミン、運動部のマネージャーだったの?


料理上手で優しいソンミン。
たまに細かすぎて嫌になるけど、
俺たちの共同生活が上手くいっているのは何かと世話を焼いてくれるソンミンのおかげだろう。


「これ食べれば治るの?」


「治らないって思ってるから治らないんだよ。
治る治るって思ってたら治るんだから。」


「...そういうもの?」


「そうだよ。はい、兄さん口開けて。

あーん。」


「え?いやいや、いいよ!
自分で食べれるから。」






< 81 / 221 >

この作品をシェア

pagetop