たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
俺たちMiracleとユウは同じ事務所で、
前からこの2人は仲が良かったみたいだ。

カスミは、ユウと飯に行ったりしていたけど。
俺はユウとは挨拶程度で、
今回のミュージカルで初めてちゃんと話したくらいだ。



「俺たちはそろそろ打ち上げに 行くから、
お前は早く帰れよ。」


「...はーい。じゃあユウ先輩、
またご飯食べに行きましょうね。」


「うん!また連絡するからね。」


打ち上げと聞いてカスミがユウに何か耳打ちして、
ユウがなぜか顔を赤くしていた。


なんなんだよ。
俺がいるのにないしょ話か。


別れを惜しむ二人に対して、
俺は非情にもカスミの腕を引いて、引き離した。


いや、本当に打ち上げの時間が迫ってるんだ。
のけ者にされたからって、拗ねてるわけじゃない。


...そう。
決して拗ねてるわけじゃないんだ。

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