たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「シューイン先輩、この後時間ありますか...?
迷惑だと思いますけど、
どうしても聞いてほしい話があるんです。」
打ち上げが終わった後、
真剣な表情でユウに声をかけられた。
ミュージカル前日の礼も兼ねて、
ちょうど俺も誘おうと思ってたところだ。
まだ飲み足りなかったし、
二人で飲み直すことにした。
「それで、話って?」
「はい...。シューイン先輩は、私が毎日どんな気持ちで先輩の恋人役を演じていたか分かりますか?
舞台の上で毎日愛してると言って、毎日キスをして。
舞台の上では恋人同士なのに、
舞台から下りたら全然近づけなくて。
私は..」
「待って。俺が次の言葉を当ててみてもいいか?」
いくら鈍感な俺でもさすがに分かってしまった。
あの日ユウが言ったことが演技じゃなかったことが。
ユウの気持ちが。
ただの俺の勘違いかもしれないから言わなかったけど、
舞台の上で俺の恋人役を演じるユウが、
舞台から下りても俺を同じ目で見ていたから、
もしかしたらって思ってたんだ。
さすがの俺も毎日あんな目で見られたら、
気づいてしまう。
迷惑だと思いますけど、
どうしても聞いてほしい話があるんです。」
打ち上げが終わった後、
真剣な表情でユウに声をかけられた。
ミュージカル前日の礼も兼ねて、
ちょうど俺も誘おうと思ってたところだ。
まだ飲み足りなかったし、
二人で飲み直すことにした。
「それで、話って?」
「はい...。シューイン先輩は、私が毎日どんな気持ちで先輩の恋人役を演じていたか分かりますか?
舞台の上で毎日愛してると言って、毎日キスをして。
舞台の上では恋人同士なのに、
舞台から下りたら全然近づけなくて。
私は..」
「待って。俺が次の言葉を当ててみてもいいか?」
いくら鈍感な俺でもさすがに分かってしまった。
あの日ユウが言ったことが演技じゃなかったことが。
ユウの気持ちが。
ただの俺の勘違いかもしれないから言わなかったけど、
舞台の上で俺の恋人役を演じるユウが、
舞台から下りても俺を同じ目で見ていたから、
もしかしたらって思ってたんだ。
さすがの俺も毎日あんな目で見られたら、
気づいてしまう。