たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「なんだよ、ユウが次の行動を予測しろって教えてくれたんだろ。
ちゃんと予測しないとだめじゃないか。」


「私は本気で...!」


「俺の次の言葉は、
俺もユウが好きだ、俺の彼女になってください、
だな。」


「先輩...。」



そう、俺もユウをいつの間にか好きになっていたみたいだ。

自分の気持ちに気が付いたのは、ついさっき、だけど。
ただの共演者のはずだったのに、
ミュージカルが終わって、このまま会えなくなるのは嫌だと思ったんだ。

きっとユウの目を見ているうちに、俺もユウに惹かれていたんだ。



「それでユウの次の言葉は...」


「もう!それはやめてください!
やっぱり全然女心が分かってない!」


「そんなに怒るなよ。

...俺の演技じゃないキスがどんなのか知っとく?」


「...知りたいです。」



これからは、本物の恋人同士になろうか。

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