たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
ヒデオ視点

「つまり、お前は一目惚れした子に連絡先を渡したい、と。
それでスタッフの目をそらすために俺たちにも協力してほしいと言いたいわけだな?」



サイン会当日の控え室。
俺はメンバー全員に土下座するぐらいの勢いで頭を下げていた。


良い顔をしないメンバーに、
運命なんだ、忘れられない、今回だけと必死に頼み込む。



「お前なぁ、そんなことしていいと思ってるのか?

事務所にばれたらまずいだろ。
下手したらクビだぞ。」


「...そんなこと言ってるけどヨンウン兄の彼女も俺たちのファンじゃん。」


「それはっ...!お前みたいに仕事中に出会ったわけじゃないからいいんだよ。

それに...、その話はするな。」



...?



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