この声が枯れるまで


「ギリッギリセーフ!!」


はあはあ…こんなに走ったからもう息が切れた。思ったより自分は体力がないんだということを感じさせるように


みんなはもう綺麗に整列していて先生の話を聞いていた。みんな気合いを入れてきたのかいつもとは少し違う服装だった


そして………もちろん長尾もみんなと同じように先生の話をしっかり聞いていた。長い髪の毛を一つに束ねていてときどきくる優しい風がそっと長尾の束ねた髪の毛の毛先をゆらす


そのとき、みんなの前で話をしていた先生が俺の存在に気づき大きく手招きした
それと同時にみんなの視線も俺に集中する。遅刻してきた隼人だ、といっているかのよいな目でこっちを見ている


「隼人は遅刻なので立ってなさい♪」


先生はそういうとまるで何事もなかったかのような笑みで話を続けた


くっそ~~~~~


俺は先生の方を見ながら必死にふくれてみたが先生は気づいてくれず俺の修学旅行初日は最悪となったのだ


< 31 / 59 >

この作品をシェア

pagetop