この声が枯れるまで
「ごめん。」


「いいって。まずは八木を探そう。それが先だ。」


「……うん」



八木が俺を好き?



んじゃあ。昨日の…遊園地で観覧車に乗ったときとか



長尾と毎日ベランダで話してたとか



八木は全部


全部ーーーーーー・・・・・・




「ごめん……。」



八木は今までどれほど辛かったのか。分かった気がした。



でも………



「あっ……八木!!!」


はっと八木は俺を見つけて猛ダッシュで逃げていく。



「待てよ!八木!」


「好きだよ????」







「私。すきなの。すきですきで……なのになんで?なんで長尾なのよ?」



ああ。俺は駄目な男だ。今日2人も女を泣かした。



でも。



しょーがないんだよ。




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