この声が枯れるまで
「じゃあ、学校にギターおいてくださいよ。吹奏楽クラブで使うドラムとかトランペットとかは、学校にあるのに、ギターないなんてありえない!ギターもちゃんとした楽器じゃ!!」


俺は校内に響き渡るチャイムより大きな声で叫んだ。


「……桜田君。言いたいことは……それだけ?」


………ん。やばい。怒らせたな。完璧にキレていらっしゃる……。


「早く教室に戻りなさい」


うわ~。後で俺は宿題みんなより二倍多くなって、そして、授業中もいつもの三倍くらいは俺にあてられるだろう。


オワッタ………




でも、ギターは持ってきてやると決めた。


ギターは俺の相棒だから
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