溺れる唇

さっきの、廊下でのことを思い出し、
私は赤面してしまう。



キス、された。



裕馬に。



触れただけの、優しいキス。





だけど、あの唇の感触は、
私の中の”女”の部分を呼び覚ますのに、
十分すぎる火種だった。



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