溺れる唇

携帯を見ると、時刻はもうすっかり
シンデレラタイムに近くなっていた。

PM 11:28

「そろそろ帰りましょ」
「えー、もう?」

まだ飲む~と駄々をこねる
あゆみちゃんを立たせていたら、壁に
貼られた今月のオススメが
ゆらり、と揺れた。



ああ、なんていうか・・・




飲みすぎたのかもしれない。



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