溺れる唇

何事もなく、平和だった
以前の生活を思い出し、
私は缶に残ったミルクティを飲んだ。

生ぬるい甘さが、口に広がる。


やわらかな甘み。

今はそれがどこか違う気がした。



私もコーヒーにしておけばよかった。

裕馬と同じ、ブラックの。


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