溺れる唇

「驚きすぎでしょ」

「・・・翔子は知ってた?」

裕馬が振り返り、落ちていた資料の
に手を伸ばしてた私は目を見開いた。

近すぎる距離に、裕馬も目を見開く。


「あっ、ご、ごめん!」


ゴン!


離れた拍子にデスクに体当たりし、
膝を思いきり打ち付けたらしい。

裕馬はうう、と、痛そうにと呻いた。


「大丈夫?」


こういう所も相変わらず、だ。



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