溺れる唇

見下ろせば、やけにいやらしい
剥き出しの太もも。


寝巻にと、渡されて、
着替えたのをすっかり忘れていた。

昨夜の醜態も相まって、
ある意味、
裸よりも恥ずかしい。


赤面する私の背中で、
コン、とドアがノックされる。

「バスルームは反対側のドアだから」


< 264 / 344 >

この作品をシェア

pagetop